私の仕事 (佐藤 享也)

佐藤 亨也

救急2階 看護師 

「患者様の為に」という気持ちを忘れず従事していきたい

秀峰会入職のエピソードは、元々精神科の病院で仕事をしようと思って秀峰会に入職したわけではありませんでした。自分にとってどうしても叶えたい夢があり、それを叶える為に友達から秀峰会を紹介してもらい入職しました。そのため入職時は看護師の資格は無く、看護助手として働いていました。

今まで医療に関わることがなかった自分にとっては「精神病院って一体どんな所なんだろう?」という所からのスタートでした。最初は右も左も分からないまま仕事をすることに不安を抱いたり戸惑ったりすることも多くありました。しかし先輩や同期のスタッフにアドバイスをもらいながら仕事をしていたらあっという間に入職してから6年が経過していました。

入職して7年目になるタイミングで自らの夢に一区切りをつけ、当時の次長に推薦していただき、看護学校へ進学させていただきました。紆余曲折はありながらも無事に看護師の資格を取ることができ資格を取って救急2階に戻り今年で3年目になりました。

私の働く救急2階フロアでは任意入院ではなく措置入院や医療保護入院といった自分の意志とは反した入院になっている方がほとんどです。外出、電話、紐付きの衣類、面会といった日常生活のほとんどに制限がかかる場合があります。自分の意志に反した入院、更に入院中の生活にも制限がかかることは患者様にとってストレスとなることも少なくありません。

昔は自分の仕事をただこなすだけで精一杯でしたが、最近は「制限のある入院生活の中で少しでも患者様がストレスを感じずに過ごすにはどうした良いか」「どうしたら入院生活を快適にすることが出来るか」そんなことを考えながら仕事ができる位には自分も少しは成長出来たのかなと思います。

秀峰会に入職するまで私は色々と転職を繰り返してきましたが、仕事をしていてやりがいを感じる事はほとんどありませんでした。「ただ漠然と仕事をしてお金を貰えたらそれでいい」そんな気持ちで働いていました。入院時は興奮が強くなかなか疎通も取れない患者様の病状が安定し、退院時には「お世話になりました。」と笑顔で退院していく様子を見ていると「入院してきた時にはあんな表情になるなんて思わなかったなぁ」と驚きや喜びを感じることがあります。きっとその驚きや喜びを感じることが出来なかったら私は今まで働くことが出来なかったと思います。

まだまだ看護師として至らないことも多く、仕事をしていて失敗することもあります。

ですが、「患者様の為に」という気持ちを持って接することを忘れなければ失敗も自分にとっての成長に繋がるものだと思っています。どれだけ勤続年数が長くなっても「患者様の為に」という気持ちを忘れずにこれからも従事していきたいと思います。


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